和宗 國束寺(くづかじ) 三重県
601年に聖徳太子が天照大神の神勅に従い、国束山に十一面観音菩薩をまつったのがはじまりと伝わる
和宗とは
四天王寺を総本山とする
和宗(わしゅう)は奈良の四天王寺を総本山とする仏教宗派。四天王寺は、593年に建立された。
日本書紀によると、物部守屋と蘇我馬子の合戦の折り、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が形勢の不利を打開するために、自ら四天王像を彫り、この戦いに勝利したら、四天王を安置する寺院を建立しこの世の全ての人々を救済すると誓願され、勝利のあとその誓いを果すために四天王寺が建立された。
長く天台宗に属していたが1946年に天台宗から独立した。
宗派名は、聖徳大使が制定したとされる十七条憲法の第一条の「和を以って貴しとなす」から、「和」をいただいて1949年に「和宗」と名のった。
四天王寺の堂宇の配置は「四天王寺式伽藍配置」といわれ、南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式で、日本では最も古い建築様式の一つとなっている。
堂宇は1934年の室戸台風によって、五重塔が倒壊、金堂は傾斜破損、仁王門も壊滅した。また1945年の大阪大空襲により、境内のほぼ全域が焼失した。現在の建物は創建当時の飛鳥時代の様式を忠実に再現したものとなっている。
本尊は四天王像だったが、平安時代から救世観音(如意輪観音)を本尊とする。
法隆寺との違い
聖徳宗の総本山である法隆寺は、南都七大寺の一つであり聖徳太子が607年に建立した寺。
法隆寺は現存する世界最古の木造建築として知られ、飛鳥時代の寺院建築の姿を残し、世界文化遺産に登録された。五重塔は日本最古の仏塔とされる。
同じく聖徳太子が建立したとされる四天王寺は、さらに古く593年に建立したとされるが、たび重なる災害で飛鳥時代当初からの古い建物はことごとく失われている。
宗派名 | 和宗 |
本山 | 四天王寺(荒陵山 四天王寺) |
本尊 | 救世観世音菩薩 |
寺数 | 約20 |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 |
公式サイト | 和宗総本山 四天王寺 – 日本仏法最初の官寺 (shitennoji.or.jp) |