奈良仏教・南都六宗とは
仏教が公式に日本に伝えられたのは、西暦538年とされる。奈良時代(8世紀)になると、中国から6つの宗派が伝えられる。
- 律宗(りっしゅう)
- 華厳宗(けごんしゅう)
- 法相宗(ほっそうしゅう)
- 三論宗(さんろんしゅう)
- 倶舎宗(くしゃしゅう)
- 成実宗(じょうじつしゅう)
奈良の平城京(奈良県奈良市)を中心に発展したことから、南都六宗や奈良仏教とよばれる。なおこれらの6つの宗派は、仏教教義を学ぶ学派のような意味でした。
現在まで続く派は律宗・華厳宗・法相宗の3派である。このウェブサイトでは、流れをくむ派として真言律宗・聖徳宗・北法相宗を含めて、奈良仏教系とした。
名称 | 開祖・開山 | 本山 | 寺院数 |
---|---|---|---|
律宗 | 鑑真 688~763 | 唐招提寺 | 30弱 |
真言律宗 | 叡尊 1201~1290 | 西大寺 | 90 |
華厳宗 | 良弁 689~774 | 東大寺 | 60弱 |
聖徳宗 | 聖徳太子 574~622 | 法隆寺 | 20強 |
法相宗 | 慈恩 632~682 | 薬師寺 興福寺 | 60弱 |
北法相宗 | 延鎮 生没年不詳 | 清水寺 | 10未満 |