黒龍山 東照寺 北海道
1909年に福井県福井市の永照寺より北海道に移り、札幌市にお堂を建て、1954年に東照寺の寺号を公称する
真宗三門徒派・真宗讃門徒派とは
真宗三門徒派(さんもんとは・讃門徒派)は10ある伝統的な浄土真宗宗派の一派。福井県にある浄土真宗越前四箇本山のひとつ。
- 真宗三門徒派:本山専照寺
- 真宗誠照寺派:本山誠照寺
- 真宗出雲路派:本山毫摂寺
- 真宗山元派:本山證誠寺
三門徒派本山の専照寺は、1290年に浄土真宗宗祖の親鸞聖人の法脈を継ぐ如導上人が仏法興隆のため、現在の福井市大町の地に一宇を建立し、寺号を専修寺と称したところからはじまる。如導の没後、如導の弟子の第4世浄一上人が中野の地に一宇を建立し専照寺と改称したのが起源。
如導の開いた大町の専修寺は、次の3つの本山を派生させた寺である。
- 真宗誠照寺派の誠照寺(鯖江本山)
- 真宗山元派の證誠寺(横越本山)
- 真宗三門徒派の専照寺(中野本山)
三門徒とは誠照寺・證誠寺・専照寺の系統につらなる人たちを指す総称として用いられた名称。また親鸞が書いた和讃を大切にしていたことから、「讃」の文字をあてて讃門徒衆とも呼ばれた。
1724年に専照寺は現在地に移った。
1837年には全ての建物が全焼しその後再建された。が、1948年の福井大震災で御影堂を残し全て倒壊し、2007年末に全面復興新築工事が完了した。福井大震災で倒壊を免れた御影堂は1838年の再建で、福井市の指定文化財に指定されている。
江戸時代には妙法院門跡の院家となって天台宗に属し、一時は真宗大谷派にも属したが、1878年に真宗三門徒派として独立を果たす。
開基である如導上人の墓は、大町の専修寺跡地に残る。
宗派名 | 真宗讃門徒派(真宗三門徒派) |
本山 | 専照寺(鹿苑山専照寺) |
本尊 | 阿弥陀如来 |
寺数 | 40弱 |
住所 | 福井県福井市みのり2丁目3‐7 |
公式サイト | なし |
三門徒派から讃門徒派への変更
「真宗三門徒派」は2020年11月29日の本山専照寺御正忌報恩講令和2年厳修の後、「真宗讃門徒派」に宗派名の表記が変更された。
真宗教団連合によると、2021年時点では「通称」における表記変更であり、正式な表記「公称」においては、これまでどおり「真宗三門徒派」となる。公称の表記変更は、2023年を予定。